パソコン離れ 2016 3 26
「パソコン離れ」と言われて久しい。
10年以上前は、本屋にパソコン雑誌があふれていました。
それどころか、コンビニエンスストアにもパソコン雑誌がたくさんありました。
基本的に、コンビニエンスストアは、売れる本しか置きませんので、
パソコン雑誌は、実際に、かなり売れていたのだと思います。
ところが、今や、本屋に行っても、
パソコン雑誌をほとんど見かけることはありません。
こうした「パソコン離れ」が起こった「きっかけ」は、
「ウィンドウズVista」だったと思っています。
ウィンドウズVistaでは、画面の視覚的な効果を重視した結果、
今まで使っていたパソコンにウィンドウズVistaを入れるには、
メモリの増設とビデオカードの増強が必要でした。
これは、パソコン好きの人にとっては、
うれしくなって、パソコン・ショップに駆け込んだでしょうが、
一般の消費者から見れば、苦情につながるでしょう。
一般の消費者は、消費生活センターに駆け込んだかもしれません。
今日、朝、パソコンの電源を入れると、
ウィンドウズの更新がありました。
更新どころか、ウィンドウズを丸ごと入れ替えるような大規模なものでした。
ファイルのコピーに10分以上、
各種機能やドライバーのインストールに10分以上、
設定に10分以上かかっています。
これは、パソコン好きの私にとっては、
こうした大規模な更新は、興味深いものでしたが、
一般の消費者にとっては、苦情につながるでしょう。
「朝の忙しい時間に、更新作業に30分以上かかるとは。
その間、パソコンが使えなかった」
パソコン業界は、パソコン好きの人だけを対象にするのではなく、
「一般の消費者は、どう思うか」という視点を持ってほしいものです。
このままでは、みんな、スマートフォンやタブレットに行ってしまい、
パソコン好きが少数派になってしまいます。